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2009年07月30日

中学校の英語教育

 柄にもなく堅苦しいタイトルを付けてしまいましたが、ニッケンアカデミーは夏期講習真っ盛り。当塾は中学2年生の比率が高く、地元2校の生徒達(と保護者の方々)がスケジュール調整に頭を悩ませています。
 もうどの生徒も高校受験を意識し始めており、危機感はかなりのもの。学習の遅れをどう取り戻すか、部活といかに両立するか等々、悩みは尽きません。
 2002年実施の第二次ゆとり教育により学習内容が大幅に削減されているとはいえ、授業時間そのものも減らされているわけですから、学校の授業の密度は大差なく、生徒達の苦労は今も昔もそう変わらないように思います。

 さて私の世代の英語教育は文法偏重と批判されていました。その指摘自体は決して間違いではなかったと思います。その「反省」からなのでしょう、今地元の公立中学で採用されている教科書は、明らかに会話文重視。これが実はくせ者で、主語や述語のはっきりしない慣用句の多さが生徒を混乱に陥れています。その一方では、文法面の学習において驚くような省略がなされています。
 たとえば "I am 〜." の否定文は? なんとこれが教科書の本文に載っていないのです。章末の「まとめ」で申し訳程度に触れられているだけ。
 つまり、肯定分を疑問文、否定文へと変化させるにはどうればよいかという、英文法のイロハをしっかり学ぶ機会が、今の多くの中学生には与えられていないのです。それでいて、2年生3年生になれば不定詞やら関係代名詞やら、高度な文法を学ばねばなりません。これではまともな学力が付く方が不思議です。これがゆとり教育の実態なのかと愕然とさせられます。
 2011年度より本格的に実施される授業日数増加に、私自身は賛成も反対もしません。しかし学習内容の削減が、日本人の学力低下の原因のすべてとは思えません。少なくとも一部の英語教科書においては、文法の体系的な整理が明らかにないがしろにされ、理解をむしろ困難にしているのですから。
 定期テストで良い点を取るのに最も即効性のあるのは教科書に準拠したカリキュラムでの学習です。しかしそれだけでは文法の知識がきちんと整理されて身に付きません。限られたコマ数の中で、それをどう解決するか、そこが塾にとっては工夫のしどころです。
 それにしても、粗悪(は言いすぎかも知れませんが)な教科書に怒りを覚える一方で、そのおかげで当塾の経営が成り立っているのかと思うと複雑な気分です。公立校の教育がしっかりしてさえいれば塾ナンテ必要ナイジャン。
posted by てらこや西谷 at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | [塾]日記