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2011年06月26日

なぜ勉強しなければならないの?[8]

<学校がなかった時代>
 人々が打製石器を使って動物を狩り、木の実や植物の根を採って暮らしていた時代を「旧石器時代」と言います。

 この時代の人々は、生きることで精一杯だったにちがいありません。私の研究によれば、旧石器時代にスーパーマーケットはありません。ラーメン屋さんもどうやらなかったようです。つまり、動物を狩ったり木の実を採ったりする能力なしには生きられなかったわけです。
 学校のなかった時代、生きるためのそうした技術は、親から子へ、子から孫へと受け継がれていたのでしょう。生きるための技術を学ぶこと、それが子供達にとっての「勉強」だったとも言えます。

「なぜ狩りを覚えなければいけないの?」
 答えるまでもありません。

 しかし、旧石器時代と今の日本人の生活は、似ても似つかぬものになっています。学校では狩りの技術は教わりません。この塾でも教えません。なぜこんなにも生活様式が変わってしまったのでしょう。なぜ変える必要があったのでしょう。
posted by てらこや西谷 at 16:26| Comment(0) | [塾]なぜ勉強するの?

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2011年06月13日

なぜ勉強しなければならないの?[7]

 前回の記事「読書嫌いの小中学生に」で全国読書作文コンクールの話をしました。
 その課題図書の中の「草原の風の詩」(佐和みずえ)を読んでみました。素晴らしく面白い本でした。
 これはモンゴルでの学校教育に力を注いだ日本人女性が主人公の物語です。この中に、こんなくだりがあります。
「学ぶとは本来楽しいことのはずだ。」
「教育とは、大きな翼のようなものだな。子供たちはその翼で世の中にはばたく」
 はい、わけがわかりませんね。子供時代の私なら、こう毒づいていたでしょう。
 楽しいことのはずだ → 楽しくねえよ
 教育とは、大きな翼のようなものだな → きゅうくつな牢獄のようなものだよ

 しかし多くの大人達は、上の引用した言葉に大きくうなずくはずです。そしてこれは「たくさん勉強すれば稼ぎのいい仕事にありつける」といった薄っぺらなことを言っているのではありません。
 あなたに、すぐに理解しなさい、納得しなさいと言っても難しいかも知れません。とりあえず今は、勉強することの意味を考える上でのヒントとして、上の言葉を頭の片隅にとどめておいてほしいと思います。
posted by てらこや西谷 at 12:27| Comment(0) | TrackBack(0) | [塾]なぜ勉強するの?