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2012年05月18日

なぜ勉強しなければならないの?[10]

<働くということ>
「衣食住」という言葉があります。
 人が生きるのに欠かせないものです。
 それらの原料・材料のことを考えてみましょう。

衣:衣服
たとえばワタ(木綿)。あなたの家では栽培していますか?
たとえば石油。あなたの家でとれますか?

食:食物
たとえば米や野菜・果物。あなたの家では栽培していますか?
たとえば牛や豚。あなたの家では飼っていますか? あなたの家族が獲っていますか?
たとえば魚。あなたの家では養殖していますか? あなたの家族が獲っていますか?

住:住居
たとえば木。あなたの家族が植えた木ですか? あなたの家族が切り倒しましたか?
たとえば鉄。あなたの家族が採掘しましたか? あなたの家族が精製しましたか?


 こうして考えると、あなたが毎日食べているもの、使っているものの殆どは、他人が働いて作ったり用意したりしてくれたものであることがわかります。こういう仕組みのことを「分業」と言います。つまり「働く」とは、「自分の役割を果たすこと」であると言えます。

 なぜ人々がこのように大規模な「分業」を行うようになったのか、もうおわかりですね。その方が効率がよいからです。その方がみんなが快適に暮らせるからです。うまく行けば、ですが。

 今の日本には様々な職業(仕事)があります。働く理由は人により様々ですが、とりあえず生きるためには働くことが大事です。
 しかし小学生や中学生のうちから、将来どんな仕事に就くかをはっきり決めている人はほんの一握りでしょう。ならば、自分が生きるために一体どんな能力を身に付けたらよいのか判断できないのも当然です。
 連立方程式や過去進行形を知ることが、本当に必要なのでしょうか?
posted by てらこや西谷 at 16:19| Comment(0) | [塾]なぜ勉強するの?