-

2020年09月26日

SSDで現役続行

 前回の記事は前フリです。
 なんと当教室では、2009年発売のパソコンがいまだ現役で活躍しています。本体には「Windows Vista」のラベル。
 当時としては高性能のものを買ったのが功を奏し、ウインドウズ10がしっかり動き、レッスンにもまったく支障がありません。
 とはいえ起動や更新の遅さは如何ともし難く、管理がいささか面倒です。
 そこで思い切って、ハードディスクをSSDに換装してみることにしました。解体は専門外なのでいつも冷や汗ものです。

 解体手順はマニュアルに載っていません。そこでネットで検索してみたところ、同一機種の解体手順を説明する動画がありました。説明は英語でしたが、映像だけで充分です。

(1)裏蓋の取り外しが最初の難関です。マイナスドライバーを押し入れて引き剥がして行きますが、どこから剥がせばよいかを動画が教えてくれるので大助かりです。というよりも、動画のお世話になったのはこの部分のみです。わかりやすい設計のパソコンでした。
DSCN3828.JPG

(2)続いて内側の蓋とスタンドを外します。ここはネジが見えているので簡単です。右側の青ラベルの貼られた箱がハードディスクです。写真ではわかり辛いですが、ハードディスクが斜めに取り付けられている珍しいつくりです。
DSCN3830.JPG

(3)ハードディスクを取り外すには中央の端子類も外さねばなりませんでした。上の写真との違いがわかりますか?
DSCN3832.JPG

(4)ハードディスクを取り外しました。プラグを壊さないよう要注意。
DSCN3833.JPG

(5)右側が新たに取り付けるSSDです。サイズ違いのため、別売りのブラケット(写真左)も買いました。
DSCN3831.JPG

(6)ここで問題発生。コードが届きません。
DSCN3835.JPG

(7)長いコードのアダプタを新しく買うのがベストですが、取付位置をずらし、ネジを使わずに両面テープで間に合わせました。
DSCN3837.JPG

(8)ついでに内部電池も交換しました。CR2032という型でした。百円ショップで買えます。それにしても11年間よく電池切れを起こさなかったものです。
DSCN3838.JPG

 以上で換装完了です。ウインドウズ10のインストールは無事成功。動作も極めて良好です。

 費用はSSD(240GB)3006円、ブラケット398円で合計3404円也。もっと早くやればよかったと思います。
 レッスン用のパソコンは大量のデータを保存することがないため大容量のドライブは不要ですが、ご家庭や仕事で使うパソコンならば500GB以上のSSDを使った方が無難かも知れません。
posted by てらこや西谷 at 18:04| Comment(0) | [パ]パソコン解体

2020年09月21日

パソコンの動作を劇的に速くする方法

 ちょっと胡散臭い見出しを付けてしまいました。先に白状してしまいますが、ごく一般的なことしか述べていません。

 パソコンの動作が遅くなってしまったという相談は少なくありません。
 改善の方法はいくつかあります。

1.リカバリ(再セットアップ)
効果:中〜大
難度:中
費用:実費で0円/委託すると1〜2万円

 ウインドウズXPくらいまでは、システムに色々問題が出るのでしょう、長く使えば使うほど動作が遅くなる傾向が強かったです。そうなった時の対策として効果的なのがリカバリです。但しこの場合、データのバックアップやソフトウェアの再設定など、中級レベルのスキルが必要になり、自力でできないという方も珍しくありません。
 ウインドウズ10は、数年にわたってリカバリしなくても動作が極端に遅くなることは少ないように思います。ですので私もリカバリを勧めることは少なくなっています。


2.メインメモリ(RAM)増設
効果:中
難度:低め
費用:実費で4000〜8000円程度/委託するとプラス2000円程度

 混同している方が多いですが、プログラムやデータを保存するハードディスクの増設ではありません。プログラム実行の際に一時的に読み書きする領域で、処理速度に大きく影響するのがメインメモリです。
 ウインドウズ10が快適に動作するには、このメインメモリ8GB以上が望ましいと言われていますが、4GB程度のパソコンをお使いの方が珍しくありません。そういった方にはメモリ増設をお勧めしています。
 取り付けは簡単で、設定も不要。手順がパソコンの取扱説明書に普通に掲載されている作業です。それでも不安だからと取り付けを当教室にご依頼になる方が多いですが。


3.ハードディスクをSSDに換装
効果:大
難度:高め
費用:実費で3000〜8000円程度/委託するとプラス1〜3万円

 SSDはハードディスクと同じ形状の記憶装置です。割高な反面、読み書きが段違いに高速です。
 ハードディスク搭載パソコンですとウインドウズ10の起動には数分を要するのが一般的ですが、SSD搭載なら数秒から十数秒程度。タブレットのような速さです。
 この方法は難度がやや高めで、手順も取扱説明書に載っていません。本体カバーを外さねばなりませんが、外し方が機種ごとに異なります。
 ノート型は比較的外しやすいものが多いですが、デスクトップ型は構造が様々で、特に一体型パソコンはメーカーによってはわざと解体を難しく作っているとしか思えないものもあります。

 動作を快適にするには、空のSSDを取り付けた上でウインドウズを新たにインストールするのがベストですが、以前のハードディスクの中身を丸ごとコピーしてしまう方法もあり、この場合はSSDを取り付ければ以前と同じでかつ高速化された環境が即でき上がります。
posted by てらこや西谷 at 20:19| Comment(0) | [パ]日記