パソコンの動作が遅くなってしまったという相談は少なくありません。
改善の方法はいくつかあります。
1.リカバリ(再セットアップ)
効果:中〜大
難度:中
費用:実費で0円/委託すると1〜2万円
ウインドウズXPくらいまでは、システムに色々問題が出るのでしょう、長く使えば使うほど動作が遅くなる傾向が強かったです。そうなった時の対策として効果的なのがリカバリです。但しこの場合、データのバックアップやソフトウェアの再設定など、中級レベルのスキルが必要になり、自力でできないという方も珍しくありません。
ウインドウズ10は、数年にわたってリカバリしなくても動作が極端に遅くなることは少ないように思います。ですので私もリカバリを勧めることは少なくなっています。
2.メインメモリ(RAM)増設
効果:中
難度:低め
費用:実費で4000〜8000円程度/委託するとプラス2000円程度
混同している方が多いですが、プログラムやデータを保存するハードディスクの増設ではありません。プログラム実行の際に一時的に読み書きする領域で、処理速度に大きく影響するのがメインメモリです。
ウインドウズ10が快適に動作するには、このメインメモリ8GB以上が望ましいと言われていますが、4GB程度のパソコンをお使いの方が珍しくありません。そういった方にはメモリ増設をお勧めしています。
取り付けは簡単で、設定も不要。手順がパソコンの取扱説明書に普通に掲載されている作業です。それでも不安だからと取り付けを当教室にご依頼になる方が多いですが。
3.ハードディスクをSSDに換装
効果:大
難度:高め
費用:実費で3000〜8000円程度/委託するとプラス1〜3万円
SSDはハードディスクと同じ形状の記憶装置です。割高な反面、読み書きが段違いに高速です。
ハードディスク搭載パソコンですとウインドウズ10の起動には数分を要するのが一般的ですが、SSD搭載なら数秒から十数秒程度。タブレットのような速さです。
この方法は難度がやや高めで、手順も取扱説明書に載っていません。本体カバーを外さねばなりませんが、外し方が機種ごとに異なります。
ノート型は比較的外しやすいものが多いですが、デスクトップ型は構造が様々で、特に一体型パソコンはメーカーによってはわざと解体を難しく作っているとしか思えないものもあります。
動作を快適にするには、空のSSDを取り付けた上でウインドウズを新たにインストールするのがベストですが、以前のハードディスクの中身を丸ごとコピーしてしまう方法もあり、この場合はSSDを取り付ければ以前と同じでかつ高速化された環境が即でき上がります。