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2008年09月13日

ハードディスク交換:日立Prius One

 次に預かることになったのはPrius One AW37P。日立製の一体型デスクトップ機です。
 電源を入れると「ハードディスクが壊れている」といった意味のメッセージが表示され、ウインドウズが起動しません。ほぼ間違いなく故障ですが、メーカーに修理を依頼すると料金は4万円台、しかもデータの復旧はしてもらえません。
 そこでデータの抜き出しとハードディスク交換を引き受けることになりました。ハードディスクの交換はメーカーに依頼すると高額ですが、実は高度な技術は必要ありません。

 しかしこれは少々厄介でした。裏蓋の開け方がわからないのです。通常のデスクトップ型ですと、どの機種でも開け方に大きな違いはありませんが、個性の強い一体型となるとわけが違います。
prius0.jpg
 4本のネジを外すのはすぐにわかります。また、下部に2本のツメがあり、マイナスドライバを使って蓋の下部を浮かせることはできました。問題はその後です。どこをどの方向に力を加えるといった印がどこにもありません。ネット上にもこれといった情報は見付からず。発見した唯一の記述は「普通に取れました」。普通にとイワレマシテモ。

 果たして正解は「こじ開ける」でした。下部にできた隙間に段ボールを挟み、他の場所をてこを利用してグイッグイッ。もう少しスマートなやり方がありそうな気もしますが結果オーライとしましょう。(同様のやり方で蓋が破損しても責任は負いかねます……。)

 蓋の中に蓋。これはネジを外すだけであっさり取れました。
prius1.jpg

 内部。どれがハードディスクかわかりますか?
prius2.jpg

 ハードディスクを外した後。一旦奥の金具と電源ユニットもまとめて外したような気もしますが忘れました。簡単です。
prius3.jpg

 さて問題はデータの抜き出し。ハードディスクの壊れ具合によっては私の手には負えません。が、他のパソコンに繋いでみたところ、あっさり抜き出すことができました。

 新しいハードディスクの取り付けは、取り外しの手順を逆にたどればいいだけなので簡単です。
 念のため、裏蓋を閉める前に電源を入れてテスト……あれ。
 ピーッと音が鳴り、画面に何も映りません。取り付け方は間違えようがないくらいに簡単。落ち度はないはず。それに、たとえハードディスクを取り付けていなかったとしてもメーカーロゴは表示されるもの。一体なにごとかと青ざめました。

 ……おや? 側面に奇妙な装置が。一体何なのでしょう。
prius4.jpg
 何かのスイッチかと思えば、ボタンもダイヤルも見当たりません。もしや……。

 直りました。なんのことはない、裏蓋を閉めたら解決しました。あの装置は光センサーだったのですね。明るい状態では起動しないようにできていたのです。
 しかし設計の意図がわかりません。安全のためかとも思いましたが、裏蓋を外した状態でパソコンを使おうとする人なんているとも思えません。他に何か理由があるのでしょうか。
 ともあれハードディスクは無事認識されました。あとはリカバリ作業を残すのみとなりました。が、持主の方がリカバリディスクを紛失、目下捜索中とのこと……。こんな時に備え、付属品の管理はくれぐれも慎重になさって下さい。
posted by てらこや西谷 at 12:05| Comment(3) | TrackBack(0) | [パ]パソコン解体
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