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2011年05月29日

読書嫌いの小中学生に

 皆さんは読書が好きですか?
 私は嫌いです。
 おっと、これでは話が進みませんね。

 正確には、本を読むのは楽しいと思っています。読み始めると楽しいですね。でも、なかなか読み始めることができません。皆さんも身に覚えがあるのではないでしょうか。

 私が10歳くらいの頃、母がクリスマスプレゼントに「大どろぼうホッツェンプロッツ」という本を買ってくれました。「面白い面白い」と、喜んで読みました。母が。私はまだ読んでいません。
 母は、とても本が好きな人でした。私は、その母からいつも本を読め読めと言われていました。あんまりしつこいので、本嫌いの子供になってしまいました。もったいない話です。

 二つ目の質問です。
 皆さんは作文を書くのは好きですか?
 私は嫌いです。
 いやいや、これも補足がいりますね。

 小学生、特に低学年の頃、私は作文が大の苦手でした。原稿用紙1枚を埋めるのに四苦八苦するほどでした。
 <遠足の思い出> 楽しかった。おわり。
 <読書感想文> 面白かった。おわり。
 これでは先生は許してくれません。無理やり文を引き伸ばして、世にもつまらない作文をやっと書き上げて提出。その繰り返しでした。
 今にして思えば、思ったことを言葉にできていなかったんですね。自分の考えを文にすることや、文で人を面白がらせることの楽しさに気付き始めてからは、文を書くのが嫌ではなくなりました。

 さて、私自身の話はこれくらいにして、本題に入ります。
 この夏、ニッケンアカデミーでは小中学生の全生徒に「全国読書作文コンクール」に応募してもらいます。つまり本を1冊読んで、作文を書くのです。

 小学生・中学生の頃の私なら「ゲッ」と悲鳴を上げていることでしょう。読めと言われて読むのは実に嫌なものです。それを生徒達に強いるというのも気の引ける話ですが、そういうことになりました。
 とはいえ「そう決まったから読みなさい書きなさい」ではあんまりですね。

 大人達は、なぜ子供に本を読ませたがるのでしょう。なぜ作文を書かせたがるのでしょう。
 ためになるから? でも「ためになる」って一体どういうことでしょう。「余計なお世話だ」と毒づきたくなるような、ちょっとうさんくさい言葉ですね。

 さて、ここで私からのアドバイスです。
 あなたはこの夏、1冊の本を“強制的に”読まされます。そこはこの塾に入った生徒の運命と思って諦めて下さい。
 しかし本を読む時は、「自分のためになる」「勉強になる」といったことを意識するのはやめましょう。また、後で作文を書かねばならないということも、できるだけ考えずに読んで下さい。
 なぜなら、本は「読みたいから読む」ものであってほしいからです。「面白いから読む」ものであってほしいからです。
 読んでいる最中にあなたがすべきことはただひとつ、「物語を楽しむこと」です。読む前のことも、読んだ後のことも考えないで下さい。強制的に読まされているということを、できるだけ忘れて下さい。
 きっと、あなたにとってはそれが最も楽で、最も楽しい読み方だと思います。そして実は、それが最も「ためになる」読み方でもあるのです。

 作文の書き方については、またいずれ書くかも知れません。書かないかも知れません。まずは読書を楽しんで下さい。
posted by てらこや西谷 at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | [塾]日記
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