その課題図書の中の「草原の風の詩」(佐和みずえ)を読んでみました。素晴らしく面白い本でした。
これはモンゴルでの学校教育に力を注いだ日本人女性が主人公の物語です。この中に、こんなくだりがあります。
「学ぶとは本来楽しいことのはずだ。」はい、わけがわかりませんね。子供時代の私なら、こう毒づいていたでしょう。
「教育とは、大きな翼のようなものだな。子供たちはその翼で世の中にはばたく」
楽しいことのはずだ → 楽しくねえよ
教育とは、大きな翼のようなものだな → きゅうくつな牢獄のようなものだよ
しかし多くの大人達は、上の引用した言葉に大きくうなずくはずです。そしてこれは「たくさん勉強すれば稼ぎのいい仕事にありつける」といった薄っぺらなことを言っているのではありません。
あなたに、すぐに理解しなさい、納得しなさいと言っても難しいかも知れません。とりあえず今は、勉強することの意味を考える上でのヒントとして、上の言葉を頭の片隅にとどめておいてほしいと思います。